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シェアオフィスについて
起業して事務所を持とうとしたとき、便利の良い物件は契約費用が高額になります。
個人事務所を持つ場合には、手頃な広さと、オフィス機能が揃っていて、テナントなどの賃貸よりも、費用が安ければ助かります。
シェアオフィスは、こうしたニーズを受けて、起業家の利用が増えています。
■シェアオフィスとは
一つのオフィスを、違う事業者が共同で利用するのが『シェアオフィス』です。
従来の賃貸契約では、初期費用として保証料や仲介手数料が、家賃の7ヶ月分~12か月になる場合もあります。
シェアオフィスでは、一般賃貸のような初期費用の壁を感じることなく利用出来、手頃感があります。
テナントオフィスとの違いは、一つのオフィス(ビル)を、サービス提供会社が運営していて、フロアを複数の業者が共同で利用し、『共同スペース(会議スペースやフリースペース)+専用ブース(デスク付)』が利用出来る形式だと言うことです。
デスク1つ分のブースから借りることが出来、デスクやコピー機、ネット通信環境が整っていて、事務所としてすぐに仕事を始められます。
便利が良く、好立地のオフィスを格安で利用出来、備品の購入も最小限で済ませられるのが魅力です。
起業家支援が盛んになってきた2000年以降から、東京や大阪などの都市部で広がりを見せてきました。
従来の賃貸形式とは違う、レンタルオフィス、コワーキングスペース、シェアオフィスなど、起業家向けのオフィス環境の選択肢が増えていています。
■シェアオフィスのメリット
・一般賃貸契約よりも初期費用がかからない。
・住所使用・登記利用の必要がなければさらにリーズナブル。
・デスクやコピー、ネット通信環境などが整っていて、事業開始がラク。
・個別ブースが設けられ、融通し合って使える会議室や共用スペースがある。
・自由に使えるフリースペース、共有スペースがある。
・いろいろな起業家と顔を合わせるチャンスがある。
・異業種間で刺激を受け合ったり、交流したりするチャンスがある。
オフィスを共同で利用するという意味では、コワーキングスペースとも似ていますが、個別のスペースやブースがあり、もう少し各事業者の独立性が高いイメージです。
シェアオフィスという形態ではコワーキングと同じく間仕切りの無いものを総称していることが一般的です。つまり個別のスペースやブースがある場合はシェアオフィスとは言わないという共通認識が出来上がっていると思います。
個別のブースやスペースがある場合はレンタルオフィスと呼ばれていると思います。
では、シェアオフィスとコワーキングスペースが双方間仕切りの無いものを総称しているとして、それぞれの違いは何かというと、協業を目的としていてスペース内でのディスカッションをむしろ薦めているのがコワーキングであり、協業を殊更目的としてわけではなくスペース内ではむしろ他の方の作業を妨げないように会話を控えるのがシェアオフィスと言われていると思います。
サービスの内容や、料金システムは、サービス提供業者によって少しずつ違っていますから、確認が必要です。
賃貸で事務所を借りるには、最低でもマンションの1室を借りなければいけません。
仕事場として、事業主1人、または、アシスタントと2人で使いたいと言った場合、費用の面でも、広さの面でも使いにくさがあります。
こうしたシェアオフィスなら、机1個のスペースから、事業の拠点として最低限の準備で利用が始められ、異業種の起業家と知り合うチャンスがあるのですから、事業を始めようという人にとってありがたいサービスです。
■シェアオフィスのデメリット
・ルールの曖昧さがストレスに感じることがある。
・ほかの利用者にハッキリ言えずペースが乱される。
・ブースの作りによっては、機密保持が難しい。
・利用料金が安いプランは、郵便受取や登記が出来ない場合がある。
スペースを共有で使う場面が出てくるので、占領してしまう利用者や、感覚のあわない利用者がいるとストレスがたまることがあります。
それぞれが独立している事業主や起業家ですから、上司命令で行動を統一する事ができません。
伝え方に気を使うという人もいます。
郵便受けとりや登記を希望する場合は、料金プランをあげたり、オプションを付けたりできる場合もありますから、サービス提供者に問い合わせてみましょう。
起業家、個人事業主が、使い勝手の良いSOHOとして使うケースが増えています。
また、地方在住の事業者が都市の拠点として、シェアハウス(シェアオフィス)を利用する場合もあり、新しいビジネススタイルを支えています。